「日出る国の工場」 村上春樹・安西水丸
この本は村上春樹がそうした「これはどういう工場でどんな風につくられているのだろう」とふと思った順に工場を訪ねて書いたレポートのようなもので、異業種ならではの純粋な興味で書かれているので行った工場もまちまちだし、スケールも全く違う。でもそういうところを覗いてみたいという好奇心はすごくわかる。ちなみに取り上げている工場は「人体標本工場」「結婚式場」「消しゴム工場」「酪農工場」「コム・デ・ギャルソン工場」「コンパクト・ディスク工場」「アデランス工場」。取材はすべて1986年に行われている。
そのうちのひとつ、コム・デ・ギャルソン工場、タイトルは「思想としての洋服をつくる人々」。村上春樹も本のなかでふれているけど、べつに「コム・デ・ギャルソン工場」といったようなものが「松下電器工場」とか「ハウス食品工場」みたいなかたちでどこかに存在しているわけではない。デザインされた服は外部の縫製工場に発注される。この縫製工場の規模が様々で、大きなところは全部機械化されているし、小さいところはお父さんとお母さんと息子といった家族での家内工業的なところもある。
村上春樹が訪れるのもこの小さな工場のほうなのだけど、私もこの仕事につく前は普通の家の一室でギャルソンの服がつくられていると知ったときはちょっとびっくりした。今となってはギャルソンに限らず、そういう工場も多いと分かるけれど、仕事で工場(というかマンションの一室だったりする)に行ったりするといまだに不思議な感じがする。いくら流れ作業とはいえ、量産ともなると何百という数の服を縫ったりプレスしたり・・・考えただけで気が遠くなります。最近は中国産のものも多いけれど、それでも人の手によって縫われているかと思うと、こんなに安くていいのかー?なんて思っちゃったりもします。
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コメント
こんばんは^^
トラバありがとうございます。
ギャルソンの工場
確かこの本を読んで知ったと思うのですが、
びつくりでした。
なかなか取材許可されなさそうなので、
読めて良かったと思いました。
投稿: tsubaki | 2005年5月22日 (日) 01時53分