構造家という仕事
| フラックス・ストラクチャー 佐々木 睦朗 by G-Tools |
今年の6月くらいに乃木坂のギャラリー間でやっていた、構造家 佐々木陸朗展を観に行って買った本。建築の学生だったころは構造計算とかぜんぜんダメだったけど、違う分野からみたらすごく興味深い。
そもそも、伊東豊雄さんのせんだいメディアテークをはじめ、SANNAの金沢20世紀美術館や磯崎新さんの北方町生涯学習センターなど、おもしろそうと思う建築の裏には佐々木さんが絡んでいることが多い。
売れっ子の建築家やデザイナーとかならなんとなく分かるけど、売れっ子の構造家ってどう違うのだろう?と不思議だったのだけど、本を読んで納得。建築家の意図するところを理解してかたちにする経験とセンス。「こういうことができるだろうか」という質問に対して、「そんなこともできるんだ!」という提案が返ってきたらやっぱりうれしいし、刺激になりますもんね。
本を読んでて思ったのが、パタンナーは建築でいうところの構造家に近い役割を担っているなー、と。絵型を立体におこしたり、トワル(模型)をパターン(図面)におとしたり。「ここが縮んでいるからこっちがつっぱってしまうので、ここをいせてまつりましょう」とか服の仕様(構造)を考えていると、構造家をすごくシンプルにしたもののように思えてくる。もちろんスケールが違うから、建築家=デザイナーとは言い切れないし、パタンナーよりも構造家の方たちのほうが何倍もの難しい知識を必要とするでしょうが。相手が建築家であれデザイナーであれ、クライアントであれ、イメージを共有できるようにできるだけひろい視野をもって、それをかたちにできる知識と経験がともなってこそのプロ、ですね。
さいきん構造問題でいろいろ波紋が及んでいますけど・・・
もちろんこうした大きな建築だけが建築でなく、ひとくくりに建築といってもピンキリなので現実問題いろいろあるとは思いますが、実際私たちに身近なのはいま問題になっているマンションだったり住宅だったりなので人ごとじゃないですね、ほんと。
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