秋田道夫さん講演2
土曜日にプロダクトデザイナーの秋田道夫さんのセミナーに参加しての詳細を。秋田さんは有名な方ですが、whiteboardでもそうであるようにトークでも「これのここがよい」とか「これのここはダメ」とはっきり言っておられて、鋭く楽しい講演でした。例えばGood Design Awardについて「もっと本当に吟味して受賞点数を50点くらいにしぼってよいのではないか」とか。
また秋田さんご自身のデザイン哲学みたいなものも非常に興味深いものでした。大学時代にデザインしたというToolBoxやバス、大学卒業後デザイナー1年目にデザインしたというオーディオから最近のお仕事であるコーヒーメーカーや1本用のワインセラーまで、実例を交えながらその考え方の道筋や着眼について語られていましたが、特に印象に残ったのが縦横のレイアウトが自由にできる信号機のデザインについて話をされていた時の「機能を考えていたらそれが造形につながった」という言葉。そのモノの機能をきちんとよいカタチ("よい"とは視覚的にも、触覚的にも、使用感も、美的にも、広い意味で)につなげることがプロダクトデザイナーである、と。私はこれがきちんとできているんだろうか、と不安にもなりますが…。
それと「先生よりも同級生が先生」という言葉も聞かれました。同世代の、似たような位置にいる人間の方がシビアな目で意見してくれるからおおいに参考にせよ、と。これは同世代デザイナーの集まりである「デザブロネット」にとっても意義深い...。学生の頃に「自分のような消えゆく者にほめられたからって喜ばないでねー」と言っていた先生を思い出しました。
当日は大変恐縮ながら秋田さんより「デザブロ」についてコメントもいただきました。「せっかく匿名性のあるメディアなんだからもっとアグレッシブに言わなきゃ。まだまだ迎合的ですよ。ぴよぴよっとしているかな」だそう。でも励みになりました。来場者には秋田さん直筆(本当に毛筆)のおみやげもあり、充実していました。一見厳しいようで、でもお酒を交えてお話できたらもっともっと楽しいんじゃないかというそんなお人柄が垣間見えました。
今月のNIKKEI DESIGNの特集「デザインでひっぱる商品企画」にも例のワインセラーの開発事例がでています。
| 固定リンク

コメント