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2006年5月25日 (木)

ブラジルの怪物 オスカー・ニーマイヤー

Oscar_dvd Oscar Niemeyer DVD

オスカー・ニーマイヤーのDVDを見た。 オスカー・ニーマイヤーについては、これまで、名前と建築界の大御所であること、UFOみたいな建物1つしか知らなかった。が、巨匠というより怪物なんだなぁと思いました。生きる情熱のはけ口がたまたま建築だった、みたいな印象。彼は1907年生まれのブラジル人で、50年代から戦後ブラジル国家の夢を背負って、首都ブラジリアの建設に携わっている。砂漠の中にいきなり都市をつくったというアレ。しかし、ブラジルという国は1964年に軍事政権が樹立し、以後20年ほど政治的に激動の時代を迎えている。その間、オスカーは彫刻という表現を使って反政府運動を起こし、警察による弾圧を受け、フランスに亡命までしている。情熱の量が半端じゃない感じ...。最近でいうと、同じくブラジル人のデザインユニット、カンパーナ兄弟も「軍事政権下の祖国への愛憎が創造活動を始めたエネルギーになっていた」みたいな話をしていた気がする(AXIS 2006年4月号)。
今、日本で革命なんかが起こったら、アーティストやデザイナーはそういう手段を抗議に使ったりするんだろうか。使うというより、そういう才能に長けてしまっている人はもうその手段しか「選べない」というのが正しいのかもしれないけど。天才、というのかもしれない。坂本龍一氏とかはそっち側の人とみた。
DVDの中でオスカー・ニーマイヤーは何度も、白い壁に黒いフェルトペンでひゅるひゅるっとスケッチを描く。自分の建築や構想を説明するために。その線がとてもよかった。「構造そのものが美しくなければ」とか建築家らしい印象に残る言葉もたくさん言っていたけど、一番心に残るのはやっぱりそのやわらかいスケッチかもしれない。亡くなったというニュースは聞かないので今年99歳(!)。まだまだ長生きしてほしい。

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2006年5月 1日 (月)

Milano Salone 2006 〜 OPEN YOUR MIND

Open_allMilano Salone 、今年も開かれたそうで。自分は行かれなかったけれど、行った先輩からおもしろいカタログを見せてもらった。日本のハンドルメーカー「ユニオン」が初めてミラノサローネに出展したという企画展『OPEN YOUR MIND』の本。安積伸さんをディレクターとして、8組のデザイナーが「OPEN YOUR MIND」な製品をデザインしている。(写真はダブルクリックで拡大して見てくださいね。)Sebastian BERGNEによる小窓のついたブラインドは朝起きてちょっとカーテンを隙間から覗き見るあの感じを思いださせる。同じデザイナーによるワインオープナーはコルクを把手にするという不思議なもの。菰田(こもだ)和世さんによるドアは中央のレースのような部分が回転して向こう側が見られる。EL ULTIMO GRITOの植木鉢は底がOPENで根も自由に育ち放題(?)。シャワーのような照明は安積伸さんはによるデザインでスイッチがシャワーの把手のようなカタチをしている。回転させると光を徐々に強く/弱くと調節できるらしい。Fabio BORTOLANIの作品はドアのようなのれん。実用的な意味は特になさそうだけれどフェルトがかわいらしい。この展示の作品の全てが、なんかこう、微笑ましかったり、すがすがしかったりする。どれも「便利」とか「先進的」とかいうものではないけれど「自分の生活にあったら楽しいかも」といったモノたち。

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